09スーパーGT第2戦 鈴鹿

posted in: SUPER GT | 0

スーパーGT第2戦が、4月19日(日)鈴鹿サーキット(三重県、一周5.807km)にて決勝レースが行われ、No.38レクサスSC430を駆る立川祐路/リチャード・ライアン組がリニューアル後初のレースで優勝を遂げた。秋のF1GP開催に向け観客及びレース関係者により良く楽しんでもらおうとグランドスタンドやパドック施設など全面的にリニューアルした鈴鹿サーキット、グランドスタンドは大きな屋根つきのものに建て代わり、またピットもより大きなものとなった。コースレイアウトは変わらないものの周辺施設はより近代的なサーキットに生まれ変わった。そのこけら落としとなる今回のレース。誰が初の優勝者に名を刻むのか注目が集まった。前日に行われた予選、1回目はNo.38立川が暫定ポールを獲得するもスーパーラップでNo.1日産GT-Rの本山哲/ブノワ・トレルイエ組の本山がNo.38を逆転しポールポジションを獲得した。久々のタイムアタックを任された本山のポール獲得は、約4年振り。2位にNo.38、3位にNo.3GT-R(ロニー・クインタッレリ/安田裕信組)となっている。明けて決勝日、天候は晴れ。この時期としては気温も23度と高く、路面温度も38度とタイヤの磨耗状態が重要な要素となりそうだ。開幕戦は、大雨ということもありドンピシャにはまったヨコハマタイヤを履くNo.24GT-R(荒/オリベイラ組)が優勝したが、実際ドライでレースに強いのはどこなのか、解らないまま第2戦を迎えた。レースは14時、ローリングによりスタートが切られた。序盤はポールスタートのNo.1 GT-R(本山)にNo.38SC430(ライアン)が食い下がるもののNo.1は、巧みにブロック。この戦いでタイヤを傷めたNo.38は15周を過ぎたあたりからめっきりスピードが落ち、その差は8秒以上に開いてしまったばかりでなく逆に3位のNo.36 SC430(>アンドレ・ロッテラー/脇阪寿一組)に迫られてしまう。苦しくなったNo.38(ライアン)は27周を終えたところでピットイン。タイヤ交換と給油、立川への交代を行うが、作業にやや時間がかかり、同じくピットインしたNo.12 GT-R(松田次生>セバスチャン・フィリップ組)、No.100 NSX(井出有治>細川慎弥組)に先行され。さらに、アウトラップで先にピットインしたNo.36 (脇阪)にも抜かれ一気に順位を落としてしまう。しかしここからNo.38の快進撃が始まる。30周目の130RでNo.100をパス。その後はNo.12 を43周目のスプーンカーブかわしと、No.36を猛追する。 一方、トップをいくNo.1GT-R(トレルイエ)は独走状態となっていたが、残り8周を切ったあたりで急にがくんとペースが落ちてしまう。トラブルを発生したようで、一気に後続車に追いつかれ46周目のスプーンでNo.36SC(脇阪)パスされ、さらに130Rでは、No.38 SC(立川)がNo.1と接触してダートに片輪を落としながらも、シケインで前に出て、トップ争いが大きく変動した。これでトップ争いはNo.36(脇阪)とNo.38(立川)のSC430同士の勝負となった。見る限り勢いはNo.38にあるようだ。残り4周のシケイン、No.38が、No.36に並びながらコーナーに侵入、No.38が軽く接触しながらNo.36を押し出すような形でついにトップを奪った。その直後、同じくシケインでで、5番手を争っていたNo.100NSX(細川)がNo.3 GT-R(安田)に接触。これに後続のNo.8 NSX(伊沢拓也)が巻き込まれる大きな多重クラッシュとなりセーフティカーが出動し、残り周回が少ないことも有り体列走行のままフィニッシュとなった。優勝した立川祐路は、これでSUPER GT/JGTC通算11勝目。本山哲と並んでいた最多勝記録を、更新。また、昨年以来続いていたGT-Rの連勝記録はこれでストップとなった。2位にはNo.36SC430(脇阪寿一/アンドレ・ロッテラー組)3位はNo.12GT-R(松田次生/セバスチャン・フィリップ)。